「仕事で疲れて勉強したくない。。。」
「勉強してもなかなか頭に入らない。。。」
これは私が新人のころの心の声です。
新人のころは忙しい業務のなかで勉強もしなければならないからホントに大変ですよね。
忙しいからといって、わからない部分だけを勉強してもなかなか頭に入らないんですよ。
それに看護の教科書は細かい部分が書かれていないので、知識がつながりません。
ちなみに私は病棟の専門科の勉強ばかりしていましたが、実はこれ、効率が非常に悪い勉強法なんです。
それを知らずに愚直に看護師向けの参考書を読みあさっていたのです。
しかししっかりと基本を押さえ、細かく丁寧に書いてある参考書を使うことで効率よく知識が身につくようになりました。
まさに新人のころの私に教えてあげたい勉強法です。
この記事を読むと新人看護師が効率よく勉強できるようになります。
その方法は、
- 解剖学と生理学を勉強する
- 医学部生向けの参考書を使う
- モニター波形の勉強はハート先生の本やネットを使う
この3つです。
これらの勉強法で知識の理解も深まり、勉強もはかどりました。
新人のころに知っていたら、勉強が効率よく進んだと実感しています。
ひとつずつ説明していきますね。

目次 (押すとジャンプするよ)
解剖と生理学を勉強する
肝不全や肝硬変の症状や治療法は教科書を読むとメチャクチャたくさん書かれています。
これ、読むだけでウンザリしまよね。
しかし肝臓の解剖や全身の血管、生理学をしっかり理解しておくと、覚えることがだいぶ減るんですよ。
基本は解剖学と生理学
解剖学と生理学を勉強しておくと、疾患の理解が早まります。
なぜなら解剖と生理学を知っておくと、疾患の症状や治療、検査がつながるからです。
例えば肝不全や肝硬変は教科書を読むと、症状や治療法がたくさん書いてあります。
ひたすら暗記をしても覚えられません。
なぜ覚えられないのか?
それは、「なぜ症状が出現するのか?なぜこの治療をするのか?」を理解できていないから。
肝硬変で痔核ができたり高血糖になったりするのは、解剖や生理学を知っていれば考え付きます。
つまり解剖学と生理学を勉強しておけば、効率よく病気の症状や治療が理解できるのです。
生理学の勉強はやさしく書いてある本とネットを活用しよう
しかし生理学ってよくわからないんですよね~。
生理学の本って書いてる内容が難しいし、初心者を引き寄せないオーラをかもし出しているんですよね。
だから簡単に書いてある生理学の本で勉強しましょう。
ぶっちゃけ看護師向けじゃなくても、小学生向けの生理学の本から読んでみてもよいです。
小学生向けの本は誰でもわかりやすい言葉で説明されていますから、生理学の入門書として読んでみても良いですよ。
やさしい内容の本から読み始めて理解できたら、ちょっと難しい本へステップアップする、そんな読み方を推奨します。
なので生理学が苦手な人は、やさしい本から読んでみましょう。
ネットでも結構かみ砕いて説明しているサイトもありますから、生理学の理解の助けになります。
ぜひネットも活用してください。
医学部生向けの参考書を使う
勉強は医学部生向けの参考書を使うとわかりやすいです。
新人のころは看護師向けの本で勉強していました。
けれども看護師向けの本って、意外と肝心なところが説明されていない場合が多いんです。
「これくらいのことは当然知ってるでしょ?」というように、説明が省かれているんですよね。
以前読んだ看護師向け雑誌で、「セットポイントが…」と力説されていたんです。
だけどセットポイントの説明がされていないから、用語の意味が分からない。。。
私は「セットポイントってなに?」という感じでした。
それ以降、看護師向けの本はあまり読まなくなりました。
で、医学部生向けの参考書を読んでみたら、とてもわかりやすい!
そのため新人の頃の私に教えてあげたいのは、「効率よく勉強するなら医学部生向けの参考書を読め!」ということ。
看護師向けの本を読むのなら、医学部生向けの本を読みましょう。
細かく説明されているほうが、あとあと理解も進みますからね。
ちなみにねじ子先生や佐藤弘明先生の看護師向けの本はメチャクチャわかりやすいので、それは読んでおきましょうね。
医学部生向けの参考書は、かみ砕いて書かれている
医学部生向けの参考書は、ものすごくかみ砕いて書かれています。
もちろん医学部生が読む本なので、看護師にはちょっと難しく思える部分もあります。
しかしそれをチャラにするほど充実した内容が書かれているのです。
医学部生向けの参考書を読んでから初めて理解できた部分がたくさんありますので、とても有益ですよ。
ステップ内科が一番わかりやすい
私はステップ内科が一番わかりやすかったです。
しかし残念なことに発行元の海場書房が倒産したことで、新品の本を入手するのが困難になりました。
ステップ内科のメリットは、ていねいな解説とやさしい言葉づかいで書かれていて非常に読みやすいこと。
ただ、スマホやタブレット向けのダウンロード版は販売されています。
ダウンロード版はスマホに入れておけばいつでも手元に置いておけるので便利です。
ちなみに当直の医師もダウンロード版のステップ内科を活用していました。(笑)
そのためステップ内科は医療者なら持っておくべき必需品ですね。
モニター波形の勉強はハート先生の本やネットを使う
モニターは今やどこの病棟でも使用しています。
そのためモニターを避けて通ることはできません。
しかしモニターを読むには慣れや訓練が必要です。
とはいえ少しでも早く読めるようになりたい人もいますよね。
そんな新人看護師は、次に説明する方法で勉強してください。
ハート先生の本とネットで勉強しよう
ハート先生の心電図の本が一番わかりやすかったです。
理由はマンガで読みやすいこと(笑)
それだけじゃなく図も多いからですね。
さらに私はネットで心電図モニターのことをいろいろ調べて勉強しました。
すると、ハート先生の本では何となくしか理解できなかった部分が理解できるようになったのです。
やっぱり多数の人がいろんな説明方法で説明してくれたほうが、読者の理解も深まると思うんですよね。
モニター波形の勉強はハート先生の本とネットを併用し、モニターの苦手を克服してください。
モニターの読みかたは訓練あるのみ!
これは循環器の医師から聞いた話ですが、研修医の先生は病院の全患者さんの心電図を読んで勉強したそうです。
もちろん研修医の先生は、初めは心電図波形を読めませんでした。
しかしだんだんと読めるようになっていったそうです。
初めから完璧にできる人はいません。
根性論のようですが、モニターは訓練あるのみですね。
スマホでスキマ時間を活用しよう
勉強時間がなかなかとれない人は、スキマ時間を活用しましょう。
しかし新人の頃はとても忙しいです。
業務も記録もなかなか終わらずに、気づいたら消灯時間だったなんてことは当たり前。
そこから勉強はさすがにツラいです。
だからスキマ時間を活用しましょう。
スキマ時間とは、電車やバスを待っている時間などのちょっとした時間をいいます。
しかしこのスキマ時間、5分が4回あったら20分です。
20分あったら疾患や薬剤を調べる時間に使えますよね。
つまり、スキマ時間にスマホを使って勉強をすれば毎日続けられます。
そしてスキマ時間を使った勉強は、ちりも積もれば山となっていくのです。
日ごろ忙しくて勉強時間が作れない人は、ぜひスマホでスキマ時間を活用しましょう。
まとめ
これまで新人看護師に向けて効率よく勉強する方法3選を紹介してきました。
まとめると、
- 解剖学と生理学を勉強する
- 医学部生向けの参考書を使う
- モニター波形の勉強はハート先生の本やネットを使う
です。
この方法を使って効率よく勉強をすると、知識の習得が早まりますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。